取締役大河内建詞/代表取締役社長
70周年ご挨拶
おかげ様で共和木材工業株式会社は、さる4月1日で創立70周年を迎えることができました。
これもひとえにお客様を始めといたしまして、地域の皆様、お取引先各位、ご協力者の方々のご指導・ご支援の賜物と厚く感謝いたしております。
弊社は、木曽谷にほど近い桧の集積地であります、ここ坂下の地で昭和22年の設立から、木曾檜・東濃桧の製材所として歩んで参りました。
昭和60年以降、自社製材の良質な桧を用いての住宅建築にも取組み、現在では、製材はもちろんながら「住み心地」に重点を置いた「住む人を思う」高性能な住宅に取り組んでおります。
このたび創立70年を迎えられたのは、これまで多くの方々に支えられたからこそある70年だと思っております。
この70年の節目を良い機会として捉え、社員一同新たな決意で物造りの原点に立ち返り、一層の努力に励み、次の80年を目指したいと思います。
今後とも、何卒ご支援ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
共和木材工業株式会社
代表取締役社長 大河内建詞
私の実家は印刷業を営んでいました。幼い頃、休日出勤する父に連れられて会社へ行き、「何か作って遊んどれ」とボール紙とはさみを渡され、いろいろなものを作っていたのを覚えています。
その頃からものをつくる仕事をしたくて、土木関係の学校に行き、大手のゼネコンに就職しました。でももともとやりたかったのは建築。そんな時、結婚が縁となって共和木材の社員となりました。
最初はともかくお客様に合わせることばかり考えていました。そこに無理があったのでしょう、急性胃炎になってしまいました。その時ふと気づいたのです。
「私が無理して我慢ばかりしていたら、お客様も楽しくないんじゃないかな」と。
それ以来私は、まず自分自身が家づくりを楽しむようになりました。お客様の注文住宅なのに、私が楽しむのもあつかましいかもしれませんが(笑)、とにかくそうやって楽しく家づくりをしていると、お客様もすごく打ち解けて、いろいろなことを話してくださるんです。気がつくとプランニングよりも人生論をしていることもしばしば。でもそうなってからかえって、10年先、20年先のお客様のことを親身になって考えて、プランニングするようになりました。
共和の家に長く住んでいただきたいから、その時だけのおつきあいではなく、人と人として長く関りたい。せっかくの出会いを大切にしたい。それがいま、私の一番の願いです。