大河内建詞 自己紹介へ

ウッドショックの続き

2021/07/12(月) 製材大河内建詞

お施主様O様のご厚意で開催させて頂きました完成見学会も無事に終了致しました。

見学会開催を快諾下さいましたO様、本当にありがとうございました。

また、見学会にご参加下さいましたお客様、遠方からのご来場や小さなお子様連れでのご参加、お忙しい中、本当にありがとうございました。


さて、ウッドショックの現状がどうなっているかのお話しです。

まずは外国産材についてですが、コチラは全般に高値で推移していますが輸送コンテナ不足も解消し、通常納期に比べればまだまだ時間が掛かりますが、徐々に納材されてきています。欧州材の一部では、現地買付価格も下落したとの話も入ってきています。

次に国産材ですが、相変わらずの丸太原木不足状態は続いていますし、丸太の価格も高値な上、まだまだ高止まりしたとは言えない状況下と思います。

製材製品は、依然として高値で推移していますし、品薄状態が続いています。

ただ、1ヶ月前の頃の様なパニック状態では無くなりました。

でも、関東と九州方面の市場では大荒れしてると聞きましたが、そちらはエリア外ですので本当のところは判りません。


そして共和木材の製材部ですが、コチラも忙しい日々が続いています。

今朝の原木置き場の写真です。

奇跡的にもまずまずの原木丸太の確保は出来ていますが、やはり欲しい丸太が買えない事も多いので、安心できませんし、仕入れ価格も上がっています。

ただ、ここへ来て他にも問題が出てきました。

それが、『乾燥』です。

製材した製品の『乾燥』が追いつかない事です。

丸太さえあれば、ガンガン製材は出来ますが、乾燥は乾燥機に入る量も決まっていますし、日数も大体1週間から10日掛かりますので、乾燥待ちの製品がどんどん貯まっています。

こんな感じです。

製材工場としては、製材して乾燥して仕上げて出荷すれば、売れる物は幾らでも売れる状況なので、この乾燥待ちの材料を見ていると、なんとも焦ります(笑)

まあしかし、今では木材の乾燥は一番大事な工程で手を抜くことは出来ませんので、仕方がありません。

最後に、「このウッドショックは何時まで続くの?」とも聞かれますが、正直「判りません」。

しかし、この異常な状態はそんなに長く続く訳が無いので、順番に木材の品不足も解消されて来て落ち着くと思われます。

ただ、価格については外国産材の現地買い付け価格が大きく下がらない限り、国内の木材価格が急落することは、しばらく無なさそうです。

製材屋が造る『共和の家』
大河内建詞

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