坂井田環作 自己紹介へ

『住宅履歴』

2008/07/22(火) 坂井田環作日々の事

先日、新聞を読んでいたら、「トレーサビリティー」と言う聞きなれない言葉が載っていたので目をやると、「中国産ウナギの産地偽装事件などの食への不信が広がることを踏まえて、食品全般について流通経路(食品の生産、加工、流通、販売の情報)の追跡を可能にする「生産履歴」の制度を導入する新法で福田康夫首相が掲げた施策」だそうです。
2009年度以降に制定する方針の予定ですが、画期的な手法だと大いに期待します。

我々の建築業界に目を向けて考えて見ると、「食の安全」の不信への追跡とは少し意味合いは違いますが、「住宅の安全」について、建築の段階でより安全な建材を吟味して使い、熟練した作り手が正直な工法で施工した住宅を提供することがお客様の不信を取り除き安心していただけると思います。それでも何か不具合やトラブルが発生した場合を考え弊社の施策として、「工場の生産、加工」とまでは行きませんが、半年位前から大河内常務の発案により、各使用材料の品番、メーカー名、工事施工業者等の追跡調査が出来るシステム作りとして、弊社で建築いただいたお客様の『住宅履歴』の作成を進めています。

住宅の完成後、無償定期点検を1・2・3・5・7・10年とさせていただいていますが、10年後、20年後、さらに建物が無くなるまで「我々が建てさせていただいた家は我々でお守りさせていただく」と言う信念に基づき、お客様の住宅で実際に使用した屋根、外壁、内装材から住設機器にいたるまで細部に渡って記載した物を作成する事により、何か不具合、トラブル等が発生した場合でも、迅速な対応やきめ細かいサービスがご提供出来る事に役立つと思っております。
なお、『住宅履歴』は個人の大切な情報として責任を持って保管し、他の用途には一切使用しませんので、皆様もご安心して弊社に建築をお任せ下さい。

                    外断熱・エコハウス「共和の家」
                      (設計  坂井田環作)

1ページ (全5ページ中)