先日、土地を探しているお客様よりご相談を頂きました。
「希望している地域に土地が見つかりましたが、不動産情報には地中埋設物ありと記載されているが大丈夫でしょうか」と言われました。
すぐ現地に出向き現況を確認しましたが、周囲には住宅が建ち並び普通に見えました。お隣の方に聞きましたところ「住宅が以前建っていましたよ」とのことでしたので、これは住宅解体する際に前の住宅の地盤改良などしていた構造物をそのままにしている可能性があると考えましたが、違う近くの住人の方に聞きましたところ、「新しく駐車場を造ろうと掘り返したら、コンクリートガラなどがたくさん出ていましたよ」と言われてしまいました。その方に詳しく聞こうとしましたが、40年ほど前に造成された所の建て売りで買ったからわからないとの事でした。
お客様も情報収集を積極的に行われ、別のお客様が行われた地質調査結果表を入手されました。写真も添付されていましたので見ましたところ、表層1mまで土砂でしたが、その下4mまではコンクリート、煉瓦、木片など建築産廃が埋まっていました。先に書きましたように、40年前の造成地で、しかも建て売り地で、現在住んでいらっしゃる住人の方は地中の事など、知らないと思います。現在の不動産の法律では「地中埋設物がある場合は、売り主側が責任を持って撤去する事」をされていますが、それでも購入された後、現法律の瑕疵保証の関係から地盤が一番大切となります、地盤改良工事費など多額の費用が必要となりますので、土地購入前に一度ご相談される事をお勧め致します。
営業部 井戸久義