大河内建詞 自己紹介へ

「ウッドショック」と言うらしいですが

2021/05/17(月) 製材大河内建詞

こちらが先週末の製材工場の原木丸太置き場の写真です。

先週いくつかの市場でひのき丸太を購入することができました。

ここ以外にも購入して、まだ運んでいないひのき丸太が数百本あります。

とりあえず、しばらくは製材工場が止まらず稼働できますので、一安心です。


最近、新聞やニュース等でもチラホラ目にする様になりました「ウッドショック」といわれているもの。

家づくりを検討している方々も少しは聞き及んでいることかと思います。

まあ、業界関係者では日増しに超が付く程の大騒ぎになっていますけど...

この「ウッドショック」と言われています経緯や内容は既に色々なところで出ていますので、そちらにお任せしますが、実際に先週の市売り等から見た現在の国産材木材状況のお話しを少し。

国産材丸太の争奪戦がさらに加熱しているのは事実で、普段はあまり買いに来ない遠方の業者まで買いに来て入札数が増えていますし、価格も物によっては驚くを通り越して笑っちゃうレベルな程、高値が付いている物もあります。(もちろん購入するには、登録事業者で無いと買えません)

でも、「木材が無い!無い!」と言われていますが、国産材であれば丸太が「無い訳では無い」ので、逆に高値を付けて、採算度外視すれば幾らでも買えます。

もしくは、幾らでも良いからとの事であれば揃えることは可能です。(あまりそんな話に乗ってくる製材業者は少ないと思いますが...)

ただし、外国産材の梁桁や小割製材品等が品薄なのは確かなので、値段云々だけの話では済まないのが現状かと思います。


そして、「木材の値段が上がってるらしいから良いね!」と言われますが、当然、仕入れも上がっている訳で、さらに仕入れの値上がりがそのまま製品価格に転嫁するのも難しい現状で、製材をやっている者からすれば、この価格高騰が決して儲かる状況ではないので、ある程度は落ち着いてもらいたいのが本音ですよね。

まあ、再び外国産材がある程度流通する様になれば、この異常な現状も一瞬で終わりますけど。


製材屋が造る『共和の家』
大河内建詞

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