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国産材を使用する「木造注文住宅」は今後どうなるのか?

2015/03/27(金) その他井戸久義

弊社の本社工場があります中津川市は岐阜県東濃地域。

この周辺地域から切り出される桧材は「東濃桧」のブランドで全国に出荷されます。

ホームページやカタログなどで紹介しているように、弊社が建築させていただく注文住宅はすべて自社工場で製材から乾燥まで行った製品を使用します。

岐阜県をはじめとする自治体では産直住宅として、県産材の利用を進めていますが、なかなか進みません。どうしても価格・商品の仕上がりなどで輸入材に押されてしまいます。

桧柱を一本の商品とするには30年から50年の歳月を必要とします。

杉・桧などの木々は、ある程度成長しますと「枝打ち」「間伐」という作業を繰り返し行う事により、表面に節のない材木となりますので、とても手間がかかります。

現在社会は生活していく為に現金が必要ですので、30年から50年先にしかお金にならない山林育成は敬遠され、若い人は誰も従事しません。

また木造注文住宅と言われる建物でも、輸入された木材が多く使用されています。

これでは「木の国・日本」の将来がとても不安になりますし、国民病といわれる「花粉症」が年々増えていることが「自然よりの警告」と受け止めるべきと思います。

木造住宅産業が下火になりつつあることは、日本文化がなくなっていくように思えるのは私だけでしょうか。

少しでも多くの人に国産材の良さを知っていただき、使用していただけるように、微力ながら努力したいと思います。

弊社が建築いています建物は、梁・桁以外はすべて桧を使用していますので、お客様ご自身の目で確認してください。いつでも現場見学にご案内させて頂きます。

 

共和木材が造る「住み心地一番 涼温な家」

営業部 井戸久義

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