坂井田環作 自己紹介へ

熱中症と湿度

2017/08/01(火) お役立ち情報

先日、テレビで「熱中症と湿度の関係について」の実験を放送していましたのでご紹介します。

 

その実験とは、室温35℃、湿度60%と室温35℃、湿度80%の部屋にそれぞれ人が入り汗の掻き方と体の表面温度をサーモグラフィーにより観察すると言うものでした。前者の実験では入室後30分過ぎると額と体に汗が出始め、体の表面温度を見ると汗を掻いたところは気化熱の影響で温度が下がっていることが解りました。ところが、後者の実験では入室後15分位で額と体に滝の様に流れる程の多量の汗を掻きましたが、表面温度を見てみると気化熱の影響はまったく無く、温度は上昇傾向にありました。

後者は、湿度が80%と高く空気中の水分が飽和状態に近いので、汗が気化出来ず、その結果体内の熱が奪われず表面温度の上昇に繋がったと考えられます。

 

この結果から、熱中症は湿度と大きく関係があり、熱中症対策には湿度を低く抑えることが必要だと解ります。

 

気温が高く、湿度の高い蒸し暑い日は汗も沢山掻きますので、水分を充分に取り、屋外ではなるべく木陰で涼しい場所を選び、団扇などで汗を掻いたら扇ぎ気化熱を利用して体温を下げる。屋内ではエアコンや除湿機などで湿度を60%以下に調整することが大切です。

 

夏の本番を向かえ、今年も熱中症にならないように気を付けましよう。

 

 

共和木材が造る「住み心地一番 涼温な家」

        (設計  坂井田環作)

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