坂井田環作 自己紹介へ

「設計回顧録}ファイルNo.18

愛知県名古屋市 M様を紹介します。

【コメント】
M様の建築場所は準防火地域内に位置する為、防火の関係上外部には木部をそのまま出すことが出来ませんでした。そこで外観を洋風にしましたが、日頃から自然に触れていたいと言うご夫婦のご要望で内部は和を基準に弊社の製材部で製作した桧の材料をふんだんに使用していただきました。

玄関の扉を開けると正面に8寸角(24?角)の桧の飾り柱と飾り棚がお客様を迎えてくれます。また、ホールの床には桜の無垢のフローリングや玄関の壁やリビング、ダイニングの腰壁に桧無垢板など自然素材を基調に和風の柔らかく明るい雰囲気を出しました。

外断熱の住宅の特長でもある構造体から仕上材に至るまで桧材が断熱材の内側にあるので、家中に桧の香りが漂い癒しのなかで日々の生活をされている事と思います。

2階に寝室があるので、お風呂に入ってすぐ寝床に入れるようにと、浴室と洗面所を2階に設置しました。ご主人に「浴室の荷重のことを考え、また、弊社が造る外断熱の家は、入浴後寝巻き姿で家中を歩かれても寒くなく湯冷めする心配も無いので1階では駄目でしょうか」とお話しましたが、「2階にあった方が便利だから是非2階へ」と言われ計画することにしました。洗面所は良いのですが、浴室は浴槽に水を入れると荷重が何百キロにもなり、また地震時にはその何倍にもなりますのでまず1階の間取りを納戸等の小スパンにし、ユニットバスを受ける足の部分に補強梁を入れる等荷重に十分耐えるよう工夫をしました。
点検に伺うと何時もご夫婦で気持ち良く対応していただけるので、スタッフも大変喜んでいます。

また、点検に伺いますM様これからもよろしくお願いします。

【データ】
平成15年2月完成  延べ床面積 165.33?(50.10坪)
  第1種換気+全館冷暖房システム  オール電化住宅


         工務店が造る外断熱・「共和の家
             設計  坂井田環作

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