先週にお話した気密測定について補足のお話です。
今週は数値の導き方(算定方法)について話しですが、このダイアリーを読んでいただいている方は 既に理解していらっしゃると思いますが、人に話して自分がより理解できるといいますので書かせていただきます。
N様邸の現場の場合のC値は0.21?/㎡ 隙間特性1.35を例にとっていいますと、C値の単位が ?/㎡です。単位から話すと分かりやすいかも ?は今回の場合 40.1?の隙間相当面積の値になります。
では ㎡は何か? ㎡ですから面積の事ですが、この算定に使う面積は その建物の法定水平投影面積(床面積)の事ではありません。
その建物の体積(?)を求め、高さとして2.6mで除した値が、気密測定の算定上の床面積となります。(今回の場合 体積505.06?÷2.6m=194.25㎡) 2.6mは定数ですので、高さ2.6mの194.25㎡の床面積の建物となり、これで他の建物と比べる事ができる同じ土俵に乗った事になります。 よってC値(40.1?÷194.25㎡=0.20643・・・?/㎡)≒0.21?/㎡と算定されました。
高さとして2.6mで除した値・・・とするところの説明には長くかかりますので、定数を使った規則と思ってください。
隙間特性1.35とは、測定数値で表されますが、屋内外の気圧の差の7段階での測定値の平均を直線で繋げたグラフで表されます。1~2の範囲しかありませんし単位もありません。
簡単に言うと 同じ隙間相当面積の場合、1に近い数字(勾配が急)は 数少ない大きな隙間から空気が入ってくる、2に近い数字(勾配が緩やか)は 幾つもの細かい隙間から空気が入ってくるとの特性を表しています。今回は1に近い数値なので、引き違いサッシの水抜き穴の合計分ぐらいと判断しました。
以前に学習した事でしたが、文献などを見ないで書き上げる事ができました。
自身へのおさらいの いい機会になりました。
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(現場 井戸雅一)