先週のブログで基礎の「墨出し」について書きましたが、その作業で絶対必要な道具が墨壺です。そして一つの道具がセットで、ヘラ状のものは墨指(すみさし)と言います。
本来は大工・棟梁が自ら使いやすい様に全て木で作り上げたものですが、最近はプラスチック製のもので、小型化されています。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、カルコ(ピン)を木材に差し込み、壺車に巻かれている糸をピンとはり、意図で材料を打つように弾いて真っ直ぐな線を引きます。
今回はコンクリートの上ですから、ピンを差し込む事が出来ませんので、二人で作業しました。
糸を引っ張る時に、壺の中に入れて墨が糸に付く仕組みです。
糸に墨が付きやすくするために、墨指で壺の中に入れて墨が付くように押さえつけ、これで材料に印や文字・線を書きます。墨指は本来竹で作られていますが、最近は先端が金属になっているものもあります。
木やコンクリートに文字を書くとき、マジック等では先はつぶれてすぐに書けなくなりますが、その点墨指は一日中使用できます。
墨壺や墨指は日本古来の建築文化に欠かせない道具です。最近の商品はプラスチック製が多く、軽くて小さくなってきていますが、従来の道具の方が全般的には使いやすいように感じます。
「共和の家」も墨壺や墨指のように使いやすく、長持ちする家ですので、是非お問い合わせ下さい。
共和木材が造る「住み心地一番 涼温な家」
営業部 井戸久義